嬢「いい感じね。」
嬢はそう言うが侑子には初めての感覚だった。自分でオナニーしたり足の裏やくすぐったいところをさわさわするのは好きだが、ここまで感じたことはなかった。ましてくすぐられて明確な快感を得るなんて思ってもみないことだった。
(はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・すごい・・・・すごい・・・・)
まともな思考がもはや出来なくなってきている。こそばゆさと快感を行ったり来たりするなんとも言えない感覚が反芻され、頭の中を埋め尽くした。
侑子「はぁ・・・はぁ・・・んっ・・・ああ・・・」
くすぐられてないのにくすぐられているような感覚におそわれて、体がビクッと震え思わず声が漏れる。
目隠しされて何も見えない中、乱れた呼吸を調えていると嬢の気配が近づいてくる。
嬢「目隠しは取ってみよっか。」
嬢はおもむろに侑子の目を覆っているものをやさしく外した。
突然視界が明るくなり眩しさを感じる侑子。視界に映ったのは M 字開脚されている脚と真っ白になっている胸、お腹だった。
侑子「これは・・・・?」
嬢「サラサラになる粉よ」
そう言ってさわさわっと侑子の脇腹をくすぐる。
侑子「あああんっ!」
少し触られるだけでも敏感になりすぎた侑子には刺激が強い。
白く染まった上半身は自分の体に思えなくて、またいつにも増して艶かしく、ドキドキする。
(すごいこと・・・してる・・・・こんなの一人じゃ出来ない・・・・)
嬢「さ、もっと気持ちいいことしましょうね ♡」
そう言うと嬢はまたボディクリームを取り出し、侑子に見えるように M 字開脚している膝と太ももに何度も垂らしはじめた。
侑子「あっ・・・んっ・・・」
少し冷たい感触に反応する侑子。嬢はゆっくりねっとりとした手つきで脚全体にクリームを塗り広げていく。あっという間に侑子の、両脚は乳白色のクリームでテカテカになった。
そして嬢はおもむろに両手を UFO キャッチャーの手のような形にして侑子の膝の真上に持ってくると、侑子に見えるように、そして焦らすようにゆっくりゆっくりと膝めがけて降下させていく。
これから膝をくすぐられることが分かっていながら、拘束されていて身動きが出来ない侑子はただただその様子を見守るしかなかった。
そして膝に嬢の指が触れ、包み込まれるように膝の上を指先が這う。
侑子「くふっ!あはぁああっ!!」
一部始終を侑子が見えるように行っている嬢は、視覚情報によってくすぐったさが増幅されることを熟知していた。
嬢「くすぐられると分かっててくすぐられるのもいいでしょう?笑」
そう言って丁寧に膝をくすぐり続ける緩急をつけたその指の動きは侑子にこそばゆさと快感を同時に与えた。
侑子「ああんっ・・・くっふふふっ・・・あははは・・・んっんんっ!」
嬢は侑子が M 字開脚をしている股の間に立ち、見下ろすようにくすぐっている。
(いや・・・・見られてるの恥ずかしい・・・・)
先程まで目隠しをさせられて意識していなかったが、視覚が開放され、恥ずかしい格好をして嬌声を出していることをはっきりと意識させられる。侑子は羞恥心で顔が真っ赤になり、さらに感度が上昇する。
侑子「あはは、んんっ!・・・ふっ、あはっ・・・ああんっ」
嬢のくすぐりは膝だけで終わらない。ひとしきりくすぐり終わると太もも、内ももへと指が伸びる。
ヌルヌルとした侑子の脚の表面を十本の指先がやさしく滑り、弱点を探していく。
侑子「あはっ!!ダメッ!そこおぉ!!あはははは・・・くっ、んんっ!」
内ももからさらに股間に手が伸びパンツの境界を上へ下へと何度も往復する。たまに爪を立ててカリカリしたり、モゾモゾ動かしたり。嬢の指先は縦横無尽に侑子の脚を這いずり回る。
侑子「はぁ・・・はぁ・・・・んんんんっ!!くははっ!あはははっ!ううぅん!だめぇっ!」
何度も何度も股間の周囲をくすぐって回る嬢の指先に、侑子は「その次」を意識してしまう。だが股間に触れることはなく、近づいたと思ったら遠ざかり、かと思えばまた股間に近づいてくる動きがもどかしくてしょうがない。
侑子「いや・・・いや・・・ああんんっ!!」
嬢は内ももや膝、秘部の周囲をひとしきりなぶると、その指先を足の甲と足裏に移動させた。
カリカリカリカリカリカリ。足の裏を嬢の爪が優しくひっかく。
侑子「ああっ!!くふふっ!ああ、あはははっ!んっ!ああっ!」
先ほどくすぐられていたよりも感度が上がり、快感を含むこそばゆさが足全体に広がる。
侑子「いやぁだめ!くははっ!ああん、いやっ!あははははっ!あっ・・・・あっ・・・」
嬢の指は足全体をくすぐり回る。膝をくすぐりながらもう片足の甲をくすぐり、足の裏をくすぐりながら秘部の周囲を撫でる。感じるポイントを的確に突きながら、くすぐったい感覚と快感を同時に与えてくる。決して強くはせず、あくまでゆっくりと優しい手つきで。
(おかしくなる・・・だめぇ・・・もう・・足が変になる・・・)
侑子は両足が自分のものでないかのような感覚に陥る。常にフワフワとした感覚に包まれ、足全体がくすぐったく、そして気持ちいい。今すぐにでも逃げ出したい気持ちと、もっと続けて欲しいという気持ちが入り混じり、何も考えられなくなっていった。そして、ぐちょぐちょになってしまったアソコを触って欲しくて仕方がない。侑子の体は快感を受け入れる準備が完全に整っていた。
ところが・・・・
十数分のねっとりとしたくすぐりの後・・・・
ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ
嬢「あら、時間ね。」
くすぐりコースの時間が終わったことを告げるアラームが鳴る。何が起きたかわかっていない侑子は呆然とする。
侑子「え・・・・?おわ・・・り・・・?」
侑子は自分の選んだプランを完全に忘れているが、今回受けたのはくすぐり体験コースであり、乳首も秘部も触ることはないプランだった。嬢はそのことを知っていて、侑子が「次の行為」を望んでいることを完全に理解していたが、焦らすためにあえて何も言わなかった。
嬢はヌルヌルテカテカになった下半身と、ベビーパウダーまみれになった上半身を丁寧にバスタオルで拭き、両手両足を縛っていた拘束を解くと、
嬢「今日はここまでね。また指名してね ♡ 今度は性感コースをおすすめするわ。二人で責めるプランもあるわよ?次のお客さんが来るまでに着替えて退出してね。それじゃ、またねー。」
そう言って部屋から出ていってしまった。
侑子「え・・・うそ・・・・」
急に一人取り残されるも、体の疼きはおさまらない。このままぐちゃぐちゃにされてイキまくりたいとさえ考え始めていたのに、着替えて早く部屋を出なければいけないという。
(そんな・・・ひどい・・・ひどいよ・・・イキたい・・・すぐにイキたい・・・)
身体中が敏感になり、パンツはぐちょぐちょで秘部に張り付いている。それでもなんとか着てきた服を着て外に出た。
ふわふわとした感覚が残る足をなんとか動かし歩くが、サラサラとした生地のマキシワンピースはいつもはなんともないのに体に触れるたびにくすぐったく気持ち良い感覚にさせられる。
侑子「あっ・・・・んっ・・・・」
歩くたびにくすぐられているようで、どうしても感じてしまう。アソコからは愛液が溢れてきて太ももをつたう。全身が性感帯になったような感覚を堪えながら、なんとか来た道を歩いていく。
(だめ、このままじゃだめ・・・・家まで待てない・・・・何処かに入らないと・・・)
侑子は近くのショッピングセンターに入りトイレの個室に駆け込んだ。