嬢「さて、終わりにする?」

足のくすぐりに一段落した嬢はそう言った。

侑子「え?」

(え・・・・これで終わり・・・・?)

突然現実に引き戻され、何がなんだかわからない侑子。全身が火照り、モゾモゾとした感覚が今までくすぐられた部位から性感帯へと伸びて、まさにこれからもっと気持ちよくなれそうな期待が芽生えはじめたところだった。

ここで終わるとは思ってもおらず、もっと続いてめちゃくちゃにされる未来に不安とワクワクが混ざった気持ちでいた侑子の体は正直で、腰を無意識にくねらせ、大きなシミになりぐちゅぐちゅに濡れているパンツを揺らす。

侑子「あ・・・も・・・もっと・・・・あの・・・」

嬢「ん?もっと、どうしたの?」

侑子「・・・・あ、あの・・・もっとくすぐって・・・ほしいです・・・・」

自分の体が欲している欲求を言語化させられ、侑子は恥ずかしくてたまらなくなる。嬢は当然やめる気などなかったし時間もまだあるが、羞恥心をくすぐってさらに感度を高めようとしたのだった。言語化すると体と理性がともに欲求に忠実になり、より感じやすくなることを嬢は知っていた。

嬢「そう、じゃあ続けるわね」

淡々とした言葉ではあるが侑子はホッとしてしまう。そしてこれからまたくすぐられることを想像して、股間からまた愛液がジュワッと溢れる。

嬢「次はそうねえ・・・」

そう言って嬢は棚から取り出した箱を持って侑子に近づくと、おもむろに侑子の下腹部、おへそ、胸へと順番にサラサラと白い粉を振りかける。

目隠しされている侑子は何をされているかわからないが、質量のあるようでないようなものがお腹に触れるたび、僅かに体をビクッと反応させる。

侑子「ん・・・・あっ・・・・・」

何が起きているか分からず不安と期待が混ざった感情でぐるぐるになっている侑子。くすぐりを続けてほしいと言葉にさせられてから心拍数の高鳴りはやまない。僅かに甘いいい匂いもする。

白い粉の正体はベビーパウダーだった。少し汗ばんできた侑子の体は滑りづらくなってきたのでこれからくすぐる部位をサラサラにするために嬢は振りかけたのだった。敏感になってきた侑子の肌から湿り気を取って更に敏感にする効果がある。

嬢はたっぷりのベビーパウダーを侑子にかけると両手でゆっくりと上半身全体に塗りたくっていく。

侑子「んんっ・・・あははっ・・・ああんっ・・ああっ・・・ふふふっ・・・くっ」

むず痒くくすぐったい感覚が脇腹、お腹、臍、胸の周り、脇の下、二の腕と順にまわる。汗ばんでいたはずの体の上を嬢の両手がスルスルと移動し、ただ指が皮膚に触れていくだけで体がビクビクと反応してしまう。

ベビーパウダーでまっ白になった侑子の上半身は彫刻のようで、細身の侑子の体の陰影が浮き上がり艶めかしさを強調した。

くまなくベビーパウダーを塗り終わった嬢の指先は、弱点の一つである脇腹をゆっくりとくすぐりはじめる。くすぐったさと快感を合わせた刺激に侑子は腰をくねくねさせた。

侑子「んんっ!・・・あははっ・・・くふっ、あんっ、ああっダメぇ・・・くっ、ふふっああああっ!」

嬢は脇腹と脇の下を緩急をつけてゆっくりとくすぐる。たまにおへその中をくりくりとほじられると侑子は声を荒げてしまう。

侑子「ああっ!!!あっ!・・・・あっはははは」

じっくりたっぷりくすぐられた後、今度は胸の周りを攻め始める。

侑子「はあ・・・はあ・・・はあ・・・んっ」

小ぶりで控えめな乳房。少し丸みを帯びた下乳をさわさわ、上乳をさわさわ、横乳をさわさわ。揉んだりはせず、やさしいフェザータッチでなぞるだけ。

少しこそばゆく、そして僅かな快感が乳房の周りを這う。ただ乳首には一切触れてこない。

指先が乳輪の外側をゆっくりゆっくり回る。右回り左回り右回り左回り。胸を中心に快感が蓄積されていく。

侑子「あっ・・・・んっ・・・・やだっ・・・ああっ」

乳首の周りをぐるっと 1 周されるたびに乳房が小さくビクッとはねる。

(乳首も触ってほしい・・・・・)

ここまで来ると更に快感を求めたくなる侑子だったが、嬢の指先は乳首には絶対に触れない。それどころか胸の刺激をやめて脇腹と脇の下のくすぐりはじめる。

侑子「あっ!・・・くふふっ・・・ああんっ・・・・あはははは」

優しくくすぐられ、胸に蓄積した快感が脇腹に広がっていくような感覚に陥る。嬢の指先は二の腕、脇の下、脇腹を十分にくすぐると、また両方の乳房のまわりをなぞりはじめる。乳首はすでにカチカチに立っているが触ってもらえない。

乳房を刺激する。

侑子「あっ・・・んっ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・・」

脇腹をくすぐる。

侑子「あああんんっ!!あはははっ!ああだめっ!くふふふっ・・・あははは・・・あーふふふっ!」

乳房を刺激する。

侑子「・・・あっ・・・・・・んっ・・・あぁ、ん」

緩急をつけられながら嬢の指先は胸と脇腹を何度も何度も行ったり来たりする。そのうち胸の快感と脇腹のくすぐったさの境界が曖昧になり、どこを触られてもこそばゆくて気持ちのいい感覚になってきた。侑子の口から漏れる言葉や吐息もだんだん艶めかしさが強くなる。

侑子「はぁ・・・はぁ・・・んっ、あっ、あああっ!・・・んっ、んんっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

嬢の丁寧な愛撫は 15 分くらい続いた。侑子の体はくすぐりによって開発され、どこを上半身のどこを触っても感じるくらい敏感になってしまった。パンツもお漏らしをしたかと思うくらいぐしょぐしょに濡れていた。

嬢「いい感じね」

侑子の体の仕上がりに嬢は少し満足した。

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